旅する

息子が四国一周の旅から帰る

遅い夏休みをとって、息子がバイクで四国一周の旅をしてきた。
行きは陸路を走り、帰りは徳島からフェリーで東京へ。走行距離1,700キロ。

キャンプ場や道の駅にテントを張っての野宿旅行。
40日間をかけて徒歩で八十八箇所を回る同じテント族のお遍路さんと知り合いになったり、すばらしい天気のもとで、瀬戸内の美しい島々を高台から眺めたり、いい旅だったようだ。

「東北秘湯めぐり」、「北海道ひとり旅」に続く私の次の旅は四国、山陽、山陰あたりが第一候補。だから、息子の今回の旅情報はとても参考になる。本隊が行くための先遣隊の役割を息子が果たしてくれた。
またぞろ、旅の虫がうごめき始めたようである。

つくばエクスプレスは快適

つくばエクスプレス(TX)に乗ってみた。
東京で人と会う用があったので、早めに自宅を出て守谷駅から終点・秋葉原駅まで約30分。
CIMG1151.jpgロングレールを多用しているせいか、揺れや騒音が少なく、乗り心地は快適だ。
シートは薄手で奥行きも気のせいか狭い感じがする。そのためか、真ん中の通路にゆとりを感じる。

広い窓からは、田園や公園、林、河川の緑が流し絵のように入れ替わり立ち代り現れては、後ろに去っていく。自然の緑は、実に目にやさしい。
いつしか、深い眠りに・・・。

TXの秋葉原駅はずいぶんと地中深いところにあるようだ。階段ひとつ、エスカレーター4つを乗り継いでようやく地上へ。これだけいろいろな方角にエスカレーターで振り回されると、方向感覚は麻痺してしまう。目隠し状態で、ぐるぐる回された感じに近い。で、地上に出てしばらくは、秋葉原のどこにいるのかがわからないことに。駅員やらガードマンに「いま、どこ?」と聞いている同じ輩がたくさんいたので、まずは安心。

親切なことに、いろいろなところにインフォメーションセンターがあり、道案内やアクセス案内をしている。
入ってみると、そういう案内ももちろんしているのだが、実は茨城をPRするパンフレットや無料の地図がわんさかと置いてある。
都心から近い、地価が安い、緑が多い・・・。関東に残された最後の大規模な住宅余地。パンフレットには夢のような「売り文句」が踊る。
センター自体が「茨城はいいとこ、一度はおいでよ」と言っているようだ。そういえば、TXは鉄道の敷設と地域開発を同時におこなうため、通り道の自治体と民間が出資してつくった第3セクターだった。

30年前にやってきた”先輩”としてホンネを言うなら、唯一不便で不満だったのが「足」。それがTX開通で確保されたので、ゆとりある土地付きの戸建て住宅に住むならつくばはサイコーだ。気候も温暖で、空気もきれい。緑が多いせいか、暑い東京から帰ると、いつも気温が1、2度低く感じる。これといった名所旧跡、温泉、観光地もないが、実にのんびり、ゆったり・・・、いいところだ。

ただ、人が増えて、便利になっていくのは歓迎だが、「犯罪」の増加はお断りする。

北海道ひとり旅余話(1) 「毛無し」と「増毛」

北海道には「毛無し」もあるけど「増毛」もあるよ、というお話。

img20050812.jpg小樽を見下ろす毛無峠(ケナシとうげ、国道393号線)は小樽の夜景スポット ナンバーワン。昼間や夕暮れの海の景色も素晴らしい。晴れた日には増毛(マシケ)連峰が見える。札幌で会った兄の情報「増毛を過ぎると毛無峠があるんだよ」から調べたが、頭のてっぺんがともに寂しい兄弟の話題はいつもサミシイ。  (写真右:毛無峠から見た小樽市内)

きっと冗談好きな和人がアイヌ語に漢字を当てたのだろう。

中国人も英語や日本語に漢字を当てるとき、ときどき面白い組み合わせをする。

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コカコーラは可口可楽、発音は「カコカラ」。「口にして楽しくできる」の意か。
ペプシコーラは百事可楽、発音は「バイシカラ」。「何事(百事=全ての事)も楽しくなる」の意か。




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日本から進出のビッグエコーは必愛歌、発音は「ビアイガ」。 コーラと同様、かなり音は違うが「必ず歌を愛す」なんてごもっとも。歌が嫌いな人の行く場所ではない。






今回はいずれの地にも行けなかったが、頭が気になる方は、いつか毛無峠から増毛の方向を拝んでみてはいかが。何らかのご利益があるかも・・・。アイヌ語の元の意味は気になさらずひたすら漢字を頭に浮かべてどうぞ。
ただ気がかりなのは、松山千春の頭がどんどん薄くなり、ついには残りもそってしまっていることです。ご利益は保証しかねます。え?彼は増毛ではなくて足寄(アショロ)町出身? じゃぁ、多少は増毛町に期待してください、ご利益を。

 *ちなみにアイヌ語で「マシュ」はウミネコ、「ケ」は「ケイ」で来ると言う意味。つまり、「マシケ」とは、ウミネコの来るところ、の意。髪の毛とは一切つながりがありません。アイヌ語ではご利益がなさそうですが、「イワシの頭も信心」とか。「増毛」なんて漢字を見ると、行ってみたくなりませんか、そこのあなた。「ケナシ(毛無し)」の意味は調査中です。え?そっちは調べなくていいって? はいはい。

北海道ひとり旅 写真集(19) 「留萌の夕焼けはうまかった」

留萌の夕焼けの美しさはよく知られている。途中、時間調整しながら市内へと入った。
一刻一刻、色を変える留萌の夕焼けをしばし楽しむ。下の写真はまだ日が高いため、明るすぎて、夕日になっていない。
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しばらく進み、市内に入ると港で魚釣りをする幼いきょうだいを見つけた。弟の面倒を見るお兄ちゃんがけなげだった。 
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この晩お世話になったのは、駅前の「大東旅館」。遅くに入ったので、例によって夕食は用意できないとのこと。「魚が食べたいのですが」とお勧めの店を聞いたら、「安くて、新鮮、ぜひ」と旅館のご主人が車で送ってくれた店の名が『将軍』。
ちなみに、「食事が終わったら迎えに来ますので、宿まで電話をください」と渡してくれた宿のご主人の名刺には留萌の黄金岬の夕焼けの写真が刷り込んであった。

CIMG1002.jpg写真左は居酒屋「将軍」で頼んだウニ、ツブ、ヒラメのおつくり。おいしいものを食べたときは「笑ってしまう」ことがあるが、まさにこの時もそれ。
ニタニタしていたら、通りかかった店のお姉さんが
「うまいっしょ」
私「ほんとにうまいねぇ」
お姉さん「ウニもツブもヒラメも全部地物なのさ。すっごく甘いっしょ」

ほんとに魚が甘い。酒は地酒「国稀・鬼ごろし」。辛口だが、魚と実に合う。やはり、地物の肴には地酒だ。右の皿はすでに半分手をつけた冷奴。
この「将軍」のような店が東京にできたら間違いなく大繁盛だろうなぁ、と思いつつも、これだけの新鮮な魚を東京で調達するのは無理か、と思ってしまう。やはり、産地ならではの店なのだ。地方には地方の「最高の贅沢」がこういう形である。だから、旅はやめられない。


途中から、隣の席に来た年配の夫婦(あとでお名前を聞くと雪田さん夫妻、写真下)が短時間にお代わりしているメニューに気がつき、「それ、何ですか?」と聞いてみた。「アンコウの友和え」だという。早速オーダーした。これはうまい!アンコウの肝と味噌で身をあえてあるが、ネギや大葉の風味が絶妙。アンコウとなれば目が飛び出す値段なはずだが、ボリュームたっぷりでなんと420円(写真を撮り忘れました。ゴメンなさい)。CIMG1004.jpg

「これはどうやって作るのですか」と聞くと、雪田さんの奥さんが説明してくれた。
「アンコウをさっと湯がいたら、ザルにあげて冷まし、骨を切って、皮もおいしいので切り、身と皮、刻みネギ、シソの葉をアンコウの肝と味噌で和えたら出来上がり。私は、隠し味ていどに少し砂糖を入れるよ。この友和えができる魚はアンコウとカジカだけだね」

ご主人は鉄筋屋(最初、テキヤと聞こえたのでドキッ!)で私より、1歳上。いったん引退したが、今、建設中の留萌ダムの建設現場で高所の鉄筋工事を手伝っている。
「今度、留萌に来たらうちに泊まりなよ。その辺の旅館よりずっと広いよ。酒も肴もあるし」とご主人。
最後に「国稀・鬼ごろし」を1本追加してくれて、「ゆっくり呑んでいってください」と言ってご夫婦は先に帰った。
雪田さん、ごちそうさまでした。


北海道に向かうフェリーの甲板上の「日の出」で始まった今回の「北海道ひとり旅」は、留萌の「日の入り」で最後の夜を迎えた。
この間、一度も雨や曇天に会うことなく、いつも抜けるような空、澄んだ空気、エメラルドブルーの海、新緑の山々、がそばにいてくれた。
めぐり会った人たちのあたたかい心のもてなし、そして、うまい魚、新鮮な野菜・・・。
次々と訪れる感動を連日、たっぷりと受けとめた。

あす(7月3日)は、「無計画の計画」の旅の唯一、かつ最終の目的地、札幌郊外の実家へと入る。

北海道ひとり旅 写真集(18) 「風の恵み、風力発電」

襟裳岬で2基の発電機を見て驚いたが、道北の日本海側には風力発電設備はその比ではない。とにかく、驚くほど並び、完全に「実用」に供している。

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(写真左)苫前グリーンヒルウィンドパーク(発電所)には1,000kw能力の発電機が20基あり、あわせた発電所出力(能力)は20,000kw。我が家の屋根には太陽光発電機を設置しているが、その能力は3kw。ここの風力発電所は我が家の6,700倍の電気を生み出す力がある。


風力発電に向いている土地としては①年間を通して強風が吹いていること、②幹線道路や電力幹線から近く、土地が安い(建設が比較的容易でトータルコストが抑えられる)場所であること、などがあげられるが、道北の日本海側はこれらの条件をすべて満たす。強い風が吹きまくり、冬には道路が凍てつくので住むには厳しいが、電力発電には適地なのだ。
動力は風だけだから、無公害。風を切るブンブン音以外は騒音もない。ごらんのようなシャープな直径約30mの羽根がゆっくりと回っている。オランダの風車のイメージはまったくなく、どちらかと言えば、飛行機のプロペラに近い。

(写真下) 一列に並んだ風力発電機(幌延)。数えたら28基だった。
建設の効率を考えれば「はい、みなさぁん、一列に並んでください」というこんな設計もありだろうが、景観としてはさて、どうか???
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(写真下) 牧場の丘の上の風力発電機。農業と先端技術が1枚の写真に収まるこうした光景は北海道ならではのもの。
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img20050714_2.jpg (写真右)風の強さを象徴する道路設備「パーキングシェルター」。冬の強い吹雪は真昼でも「白い闇」をもたらす。このシェルターまで何とかとたどり着き、中に車を止めて、風が弱まるのを待つことは生き延びることでもある。それほど、吹雪は怖い。
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