台風17号が東にそれ、今日の東京は抜けるような青い空。
茨城の田んぼ道を走ると、結婚したてのトンボが二匹つながって無数に飛んでいる。
きのうまではさほど見かけなかった、今日はすごい!
17号が連れてきたわけでもないだろうが、改めてカレンダーを見れば、もうこの週末は10月。「秋本番」の到来だ。

で、きょうはうまいものを食べに築地に。
テニス仲間の友人とアメリカからの友人(日本人)の3人で築地の場内市場6号館にある「寿司大」(関連記事)に行った。テニス仲間はこの店10度目の常連さん。

実はアメリカからの友人がウクレレを始めたいというので、お茶の水楽器街に繰り出すことにしたが、その前の腹ごしらえ場所を満場一致で築地の寿司大に決めたもの。

これまで場外市場は何度か行ったことがあるが、セリを行う場内市場の方に行くのは初めて。
小型トラックやフォークリフトがせわしく、しかし確実に安全運転で行き交う中、6号館へ。
お~、すごい。並んでいる、並んでいる。
このあたりの食べ物屋は仲買人など、プロ相手に朝から開いており、11時過ぎに行くとなんと友人たちは1時間以上も前から並んでいてくれた。

「店長お任せコース」を注文する。魚は甘いとかプリプリするとかの表現しか浮かばないが、この店のひと品ひと品が言葉で言い表せない。
全員「ん~、んッ」ばかり。「うまい」だけでは言い切れない「ウマさ」だ。
魚、酢メシ、薄口のたれ醤油、塩、時にはカボス(あるいはスダチ?)など、食材のよさもさることながら、若い板前さんたちの気さくで明るい接客態度、応対ぶりは場所柄もあって気取りがなく、気持がいい。後味がすこぶるいいのだ。

最後に握ってもらったアワビは、最初やわらかいが、最後はしっかりと歯ごたえがある。
もっと硬いものがアワビだと思っていたが、この本物のアワビを食べると、「アワビもどきのエリンギ」はかなりアワビに近い。これまでに食べたするめのような硬いアワビはいったい何者だったのだろう。
アワビもエリンギも食材そのものに味はほとんどないが、調理の仕方で極めて近い料理になることをあらためて感じた。

食は不思議。発見、また発見である。

肝心のウクレレの買い物については、次号で報告します。